2019/08/17①

通夜の朝。台風は過ぎ、フェーン現象でとんでもない暑さ。予想最高気温は37度。

朝から数人の来客。父や母は相変わらず事務的な仕事で忙しい。祖父はお寺へ通夜と葬儀の拝み料を納めに。


連日溜まった疲れで私は非常に眠く、今日は夕方まですることもないので自室で休むことに。

その前に祖父に昨夜頼まれていた祭壇の写真をスマホで撮影した。
納棺のときに撮っておいた祖母の写真も含め、祖父に確認してもらう。祖父は息を震わせてそれをじっと眺めていた。私が傍にいなかったら泣きたかったのだと思う。

「あとで現像するからね」と言うと「ああ、ありがとう」と祖父は笑った。


私が想像していた以上に祖父は祖母を愛しているのだということが、祖父の一挙手一投足から伝わって胸が痛い。


通夜まで数時間。家の中は緊張している。